| 静岡空港専門家委員会、最終審議傍聴レポート |
結論ありきの専門家委員会!
●2001年11月26日
![]() 【退席をせまる県職員(中央)】 11月26日、静岡空港専門家委員会の最終審議が行われました。 約2ヶ月に渡り7回目の今回が結論を出す最終回です。 傍聴人の一人として見てきた様子をご報告いたします。 本来この審議は住民投票が行われたなら必要ないものです。 29万という署名が集まり住民投票の請求が正式に出されながら、そして石川県知事 が住民の意思を尊重すると約束しておきながら、いざ選挙に当選すると態度を変え、 自民党が大勢を占める議会が住民投票を否決すると何の抵抗も無く受け入れ、代わ りに体裁をととのえるために出してきたのがこの専門家委員会による審査でした。 傍聴席に着き渡された資料を見ると、その中に「専門家委員会とりまとめ (案)」とい うのがあり、そこには「今後これまで以上に、県民の方々の理解を得るための最大限 の努力を行うことを前提に、静岡空港を推進していくことを適当と認めるものである。」 と書かれていました。 つまり審議を始める前に結論が出ているわけです。 さて審議がはじまったわけですが、ほとんどが資料の朗読で質問も無ければ応答も無 い単なる報告にすぎず、空港の経済効果の報告を終わって次に移ろうとした時、たま りかねた傍聴席の松谷清氏が、浜松や三島沼津などの東部地区の県民の利用率など の審議を求めたところ、傍聴人の発言を禁止する項目を盾にとり議長や県職員が退席 を要求し、一旦は矛を納めて静聴した松谷氏でしたが、結局は審議など無く終わろうと するのを見て再度抗議し、すったもんだのあげく退席を余儀なくされました。 その後委員一人一人が感想を述べ最後に議長が締めました。 委員の中には昔学生運動の闘士だったと言った女性もいましたが、その人も含めてま ことに歯切れが悪く、何を言っているのかよく分からず、そして自分はあまり賛成ではな いのだけれど、という逃げ口上に終始し、中には工事がここまで進む前なら結論も違っ ていただろう、と言い出す委員まで出る有様でいかに茶番とはいえお粗末なものでした。 ほとんどの審議を傍聴したという人に聞いて見たところ、どの審議も同じようなもので、 県の説明に質問するくらいで討議など無かった、と言っていました。おそらく「専門家委 員会とりまとめ (案)」も県の役人が作ったものを、これでいきますからと事前に各委員 に承諾させたものなのでしょう。 私は松谷氏が「委員の方々はこの審議がどれほど大事なものなのか分かっておられる のでしょうか?これは住民投票に代わるものなのですよ。将来に禍根を残すこの工事 の責任をあなた方が背負っているのですよ。」と言った言葉が忘れられません。 レポート by 地球村会員 井上英作 |