|
2004年3月8日
静岡県知事
石川 嘉延殿
空港はいらない静岡県民の会
共同代表
佐野慶子
島野房巳
鈴木卓馬
竹野 昇
吉本健一
申入書
静岡空港建設問題について、あなたと県当局、当会それぞれの代表者による公開討論を実施するこ
とを提案し、これに同意されますように申し入れます。
あなたは、空港の全用地を確実に取得できる見込みがないにもかかわらず強引に設置許可を手に入
れ、さらに、一方的・権力的なやり方で、いわゆる既成事実を積みあげてきました。しかし、この空港につ
いて多数の県民が、今日に至ってもなお、そもそも必要性を始めとして、需要予測の妥当性、路線開設
の可能性、採算性等をめぐって多大な疑問を抱き、建設の強行を批判しています。この空港建設につい
ては到底、県民の合意が成立しているとは言えません。
一方、あなたは県の04年度財源不足が当初見込みの約320億円から570億円にまで急増したこと
など県財政の破滅的状況を無視して、来年度、空港関連に約100億円もの巨額の予算を計上していま
す。このような予算編成が県民の生活をさらに圧迫する深刻な事態を招くことは疑いありません。
こうした反県民的な姿勢の上に、あなたは、事もあろうに用地の強制取得の挙に出ようとしています。
これは、もともと無謀な事業推進の責任を棚にあげ、民主的な県政の運営を望む県民を正面切って敵
に回す、不逞で無法な大暴挙にほかなりません。
私たちは、このような状況下で、この空港建設が県民にとって真に必要なものであるのか否か、あな
たが説く夢は正しいのか否か、問題点をすべて明らかにして、あらためて県民の判断を仰ぎ、県民合意
のあり方を見きわめることが必要であると信じます。最近、県当局が発表した県政モニターの意見でも、
空港問題に関する情報の不足が多く指摘されています。空港建設について県民の前で賛否両論をたた
かわす公開討論は、県民にとって、県「お手盛り」ではない公正な判断材料を入手する機会でもありま
す。
この申し入れを受諾される場合は、討論の方式、日時その他具体的な実施方法について交渉したい
と考えますので、3月19日までに、文書をもって諾否を御回答くださいますよう、お願いいたします。
●3月16日県知事からの回答あり
平成16年3月16日
空港はいらない静岡県民の会
共同代表 佐野 慶子様
島野 房巳様
鈴木 卓馬様
竹野 昇 様
吉本 健一様
静岡県知事 石川 嘉延
「空港はいらない静岡県民の会」から、過日、書面をもって静岡空港建設について、公開討論の申入
れをいただきましたが、県としましては、私自身による公開でのタウンミーティングをはじめとして、これ
まで様々なかたちで空港建設に関し、県民の皆様の理解を得るべく努力してきたところであり、貴会の
御理解を得ることなく今日に至っていることを残念に思います。
さて、貴会申入れの公開討論の性格や趣旨が必ずしも明確ではありませんが、私としては、話し合
いの解決に向けて、現段階においては先ず残る地権者4世帯の皆様との直接の話し合いの場を設定
することが何よりも大切なことと考えています。
かねてより空港建設地で生活され、将来もこの地域で暮らしていかれる地権者の皆様から、直接空
港に関するご意見・ご主張をお聞きすることにより、話し合いによる円満解決の道が開かれてくるもの
と確信しております。
したがいまして、私としては、本来地権者4世帯の皆様との間であれば、公開、非公開などの形式を
問わず、また、議題についても、特に制限を設けることなく対応したいと思いますので、これの実現に
機会の御理解とお力添えを頂ければ幸いです。
|